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フラワーパーク ヨシモト(和歌山県和歌山市 花屋)ブログ

ビシャコと榊と高野槇

2014年07月14日 3:09 PM

うちではフリーペーパーを作って毎月配布しているのですが、
その制作は大体Nちゃんに一任されています。
そして、その裏にいろんな記事を書くのですが、
実はNちゃんは、お店の人ではないのでいろいろ書くことが大変……。
という話を聞きました。

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こんな感じで結構スペースがあって、、毎月となると大変なのです。
いつも可愛く書いてくれていると思います。

それでそのとき、「ビシャコについて調べてみたって言ってた」と、
いう話を聞いたので、
ふと、私が鎌倉のお花屋さんに勤めていた時のことを思い出しました。
うわ……。なんだか思い出すと懐かしい。

鎌倉にはお寺がたくさんあって、
当然お墓のお花もたくさんあるのですが、
お墓のお花は、大体お花ばかりでビシャコがない。
んで、「ビシャコないんですか?」と尋ねたところ、
「ビシャコって何?榊のこと?」
と言われたのでした。ぉぉぅ。
皆さんはビシャコ、ご存知ですか?

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ビシャコです。
調べてみると、もともとは榊の代わりに使用されたのかな?
榊の代わりに使われていたという説があります。
樒(しきみ・うちの地方ではしきび)の代わりに、しきびが使われてない地域で使うという説あるそうです。
いろいろ調べてみたのですが、いろいろわかりませんでした……。
たぶんお墓では常緑樹を植える慣習があって(これがもともとよくわからないのですが)、
(しきみを植えて土葬の際鳥や獣を避けるために使用したという説があるそうです)
しきみが手に入らない地域では、ほかのものを使用する際、和歌山はビシャコだったんじゃないかな、と思うのです。
何せ、たぶんお墓にビシャコを入れている人たちの何人が、その由来を知っているのか……。
多分うちのばあちゃんたちは、知らないだろうと思うのです。昔から入れてるから、入れているというか。
母は、四国に行ったときにビシャコがお墓に入っているのを確認したそうです。
下草、という地方もあるそうですね。

とにかくこのビシャコ。
慣れてしまうと、これがまた、
ないと物足りなくなってしまう存在です。
お墓のお花。お花だけだとさみしいときは、
こういうのを入れると、やっぱりいいのだろうなぁ。

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時期によっては、高野槇を入れることもあります。
コウヤマキと読みます。
ビシャコも相当長持ちするのですが、
このコウヤマキはもっと長持ちするので、
夏場や、もしくはお正月なんかは槇を使用するおうちも多いようです。

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そしてこちらが榊ですね。
木の神と書いて、榊。
ビシャコよりも葉っぱが丸いですね。

うちのビシャコも榊もちょっと高いのですが、
実はひそかに国産なのです。
特に国産の榊はこの辺ではあまりないので、
長もちすると結構な人気です。
手にしてみるとはっきり違いの分かる国産ですね。

でもこれ又調べてみたところ、
ビシャコ・榊の国産は商売としては結構、育てにくく難しいとのこと。
うちも、榊もビシャコも仕入れは市場とかじゃなくて、
知り合いの農家のおじいちゃん(おばあちゃん?)に切ってきてもらうそうです。
実は、私はあったことがないのです。
朝の5時ぐらいに大体配達してくれるらしいので……。
その人が、以前体を悪くした時に、入荷がストップしたことがありました。
コウヤマキも、時期によっては切ってくれるのでしょうが、
そのあたりは本店の担当の方に問い合わせてみないとわからない感じ……。

まあでもそんな感じで、あまりないものなので、
特に榊は、遠くから買いに来て下さるお客さまもたくさんいて、
とても人気なのです。
よろしければ皆さんも、おうちの神棚に試してみませんか?

(※常に少しずつ切ってもらってるので、たくさん必要な時は事前にお電話いただけたら、いいのをそろえておきますよ!)

“ビシャコと榊と高野槇”には6 個のコメントがあります。

  1. 56-110フローリストはなしん より:

    こんにちわなかなか花屋さんにもお客様にも参考になるプログです。。。ますますお店の繁栄をお祈りします・・・こちらはびしゃこ(びしゃ)榊(榊)樒(しきびまたはしきみ)当店も畑があり・。。オーる植えてあります・・?

  2. よしもと より:

    フローリストはなしんさん、コメントありがとうございます!

    いつも割と頻繁にふざけていることの多いブログですが、
    たまにはちょっと、お役に立つこともあると思われます(照れ
    ありがとうございます。

    はなしんさんのところでも、ビシャコもお墓に入れられるのですか?
    そうか。お店で植えてしまえば、お店で売るのにも便利ですね~。
    農業に向かない植物でしょうが、
    (大量生産するのにかなりの年月と手間を必要とするらしいと聞いたので)
    お店で売る分は、それでも充分なのかも……。

    ちょっといいかも、と、思ってしまいました。

    このたびはコメント、ありがとうございました!

  3. かつあき より:

    家内がなくなってから、気にしていたのですが、仏前、お墓に入れるものでこちらでは榊、ビシャコを入れるのですが。
    お花屋さんに聞いてみたら、真言宗はビシャコで、浄土宗などは榊と言ってましたので、家は真言宗なのでびしゃこを入れていますが
    はっきり分りません、びしゃこ、榊は必ずあげないといけないものでしょうか、前文を読んでみますと、まあ何時までも枯れない青い木ということであげられているように思いました。
    それで最近はお花屋さんにいっぱいきれいな花があるので、あえてビシャコないれなくてもなるべく家内が喜ぶ花を入れてあげています。

  4. たいちゃん より:

    コウヤマキは縄文時代からお棺の材として使われてました。京都ではお盆にお精霊さん(おしょらいさん)を
    お迎えに行くときはこの枝に乗せて家まで運ぶ神聖な木です。
    韓国の武寧王は棺がこれですが、この人は日本の加唐島生まれなのです。朝鮮半島にはコウヤマキはないので
    さすが日本生まれの百済王ってかんじですね。お取り寄せしたのだわ。

  5. よしもと より:

    >かつあきさん
    コメント頂いているのに気づかず、すっかり遅くなってしまいすみません……。
    お墓に榊を入れることもあるのですね。それは聞いたことがなかったので不思議です。
    (うちは神棚に置くために榊を入れている感じです)
    確かに、宗派によっては樒を入れるとか、そういうところもあるので、地方地方によって宗教によっても違うのかもしれません……。
    少し前に親戚のお葬式があった時に、母が「昔お坊さんに、ビシャコがないときはどうすればいいのか聞いたことがあるけれども、家にある花でいい、みたいな割と何でもいいみたいな言い方をしてた」といっていたので、なんでもいいのかも……?
    関東のお墓は何度か行ったのですが、花ばかりでそういう草なんかは入ってませんでしたし、
    何より、ええ!仏さんの好きなお花を入れるのが一番!素敵だと思いますよ!

  6. よしもと より:

    >たいちゃんさん
    コメントありがとうございます!
    そうなのですか!?
    棺になるってことは、ものすごく大きくなるんでしょうね。すごいな……。
    お精霊さんを迎えに行く……さすが京都という感じがします。和歌山ではそういうことあまりしないので、近くても文化が違うのかな……。不思議な感じ……。京都で育てられた高野槙もあるのでしょうか……。
    一度見てみたいです。そういう、様々なお盆文化を集めた本(図解付き)とかあればいいのになあ。

    槙の取り寄せかぁ。きっと昔のことだからすさまじくお金がかかったでしょうね。さすが王様!
    それでもそれだけそのコウヤマキを好きだったんだろうな、と思うと感心します。昔の人なのに不思議と身近な感じ……。

    驚くことしきりですね。コメント、ありがとうございました!

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